先週のことになりますが、東北福祉大・芹沢けい介美術工芸館の型絵染教室に行ってきました。絵具も道具もぜ〜んぶ用意されていて、いたれりつくせり。スタッフの方がおっしゃるとおり「型絵染のいいとこどり」講座で初心者でも安心です。おかげで楽しく工程を一通り体験することができました。


 型絵染は、型紙を使って布地の上に防染糊をつけてから色を差します。防染糊の部分は色がつきません。最後には糊を落とします。


 この日、最初にしたことは色を差すことから。いきなり、です。
すでに糊をのせて準備してある麻に、刷毛で着色していきます。絵具を乾燥させてから水にひたし、糊を落として完成させたものがコチラ↓。


 他には、型紙をつかって防染糊をひろげる作業も体験させてもらいました。木ベラのようなもので糊をひろげるのですが、思うようにヘラが動かせないわ糊がひろがらないわ。。。
型紙を彫る作業もできました。ステンシルの要領で絵具をさして葉書を完成させました。


 型絵染にずっとあこがれていました。
木版画を制作するようになっても、染色の方が身の回りで使えるものを制作できるようになるんじゃないかなと思ってました。着物とか帯とか作れるかも…なんて妄想も。
 今回で、そんななまっちょろいものでないことがよ〜くわかりました。
反物をつくるためには、1枚の型紙を何回も繰り返し白い生地にのせて糊をおいていき、乾かして、刷毛で色を差して…。糊だって糯粉などから作ったりもします。仕事の内容と量だけ考えても、着物の反物がある程度お値段がはるのもわかる気がします。
 緻密な作業も多いのに、芹沢けい介さんの作品ののびやかさ!あらためて感動です。これからますます尊敬のまなざしで作品を見ることになるだろうと思います。


 やっぱり体験してよかった。
モノづくりはひたすら楽しいし、新しいことにドキドキもする。
そして、見たり聞いたりして知っていることと、実際にやってみるとではこんなに違うものかという発見。こういうオドロキは久しぶりでした。