グリコのパナップを食べたのは、十年ぶりかもしれない。
冷たいものはやめていたのに、発作的に食べたくなって1個だけ買い求めた。
フルーツのソースが花びら状に入っているんだよね〜となつかしく思いながらフタをあけたら、ソースが3箇所にかたまっている??? 
 うまくソースが入らなかったのかなと食べ進めていくと、



 ジャジャ〜ン、スマイルマークがでた!

アイスクリームをよく食べるという友人にきいたら、「ああ、たまに出るよ」と、さも当然のような答え。結構前からあるとか。にっこりちゃんだったり、泣き虫ちゃんもあるそうです。


 さてさて、先週末のお話の続きです。
26日は小岩勉さんという方によるフォトワークショップに参加してきました。写真の技術的なことというよりは、見方のお話。題材に使われたのは木村伊兵衛牛腸茂雄の写真。今まで木村伊兵衛の写真って昭和の風俗を切り取ったものだと思って、さらっと通り過ぎていました。しかし、小岩さんのヒントを頭に置いて見てみると、たくさんの情報が写真から見えてくるのです! 木村伊兵衛の写真がこんなにおもしろいと思ったのは初めて。牛腸の作品の本当の力強さを知ったのもこの日が初めてでした。小岩さん自身が写真家でもあり、写真が持つ力や写真にできること・写真にしかできないことをよく知っているからこその解説がストンと伝わってきました。


 27日は「book cafe火星の庭」でのイベント。
まずは『古本暮らし』の著者、荻原魚雷さんによるトーク。書店不毛地帯に生まれ育った荻原さんが、本とどうやって出合っていったか、古本旅行や読書方法などについて話してくださいました。文学って高校の現代国語のイメージがあって遠ざかっていましたが、荻原さんのとらえる文学はもっと幅広くてやわらか。火星の庭店主の前野さんによれば「どう生きるか、が文学だから」とのこと。哲学を追いかけるより、いろいろな人生を知るためには文学の方がおもしろそう。このイベントをきっかけにまた手に取りたくなる本が増えました。まずは家にある中島敦全集を…と思います。。。

 トークの後は、荻原さんのご友人で、インチキ手廻しオルガン弾きオグラさんのライブです。インチキどころか、改良された手廻しオルガンは詩やメロディーとぴったり合っていて見事!素直に聞けました。悲しい歌では、彼と別れた気分にさえなったほど。
音楽って、みんなが同時に楽しめるのが本当にいいなと思います


 7月は歌舞伎やトロカデロ・モンテ・カルロバレエを楽しんだりもしました。磨き上げられた芸にほぉぉぉぉ〜〜〜っとなりました。
 フォトワークショップやトーク、ライブは別の刺激になりました。少し遠い舞台の上ではなく、目の前で、マイクなしでも伝わる距離で、自分自身でつかんだものを展開していく。表現するっていいものだなと感じました。

 街に出ればたくさんのモノがあふれていて、本屋さんにもネット上にもたくさんの言葉が展開されています。 刺激が多くて楽しい一方で、疲れているときには「見て!見て!」という感じから逃げたくなるときもあります。 こんなにモノも言葉もあるのだから私はだまってしまおうかと思うときもあったけれど、小さいな声でもいいから私も表現したいなと思える7月の週末でした。