少々ご無沙汰しておりました。
七夕祭だ!お盆だ!とバタバタしているうちに、秋の気配が。
お盆前から夕方には秋の虫の音が聞こえてくるようになりました。いただくお便りもいつのまにか、暑中お見舞いから残暑お見舞いへ。涼しいかんじの葉書や便箋の柄で届きます。


 私、少々のんびりしすぎました。お店においていただいているものは、まだ夏物ばかり。急いで秋の初めの木版画はがきを準備しているところです。


↓コチラは新作です。
新作でも未発表ではありません。岩波おれいゆさんに作っていただいたカードブック(豆本サイズ)にいれるために制作した葉書です。このカードブック『折々のからこ』は、「本の手帖 第5号 特集:豆本女子」に掲載されています。



 アザミは春に咲くものと、秋に咲くものがあると何となく思っていました。
原っぱに行ってはトゲトゲに注意しながらアザミを取ってきて、スケッチを楽しむのが私の秋の恒例行事。だから、秋の新作として店頭においてもらおうと思っていました。
 「少し遅いかな」 「もうちょっと早く出してもよかったかもね」
これは友人の感想です。え、遅い???
気になって植物図鑑を調べたら、野薊(ノアザミ)など5月〜8月に咲くものも多いそうです。私が毎年楽しみにしていたのは、野原薊(ノハラアザミ)という種類だそうで、こちらの花期は8月〜10月。
 今まで葉書を制作していて、特に種類を明記したことはありませんでした。たとえば、山萩、丸葉萩、宮城野萩といった種類があっても「萩」とだけ記していました。花期もそうばらつきがないし、木版画で図案が簡略化されているから細かい区別まではいいかなと。
 今回、この新作は「ノハラアザミ」と題しておこうかなと思います。「アザミは秋のイメージもあるなあ」という方に楽しんでいただけたらと思います。お世話になっているお店に順次納めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします♪